近年、Webサービスにおけるセキュリティ対策は非常に重要なものになっています。
オンラインサービスに依存する傾向が強い私たちの暮らしは同時にサイバー攻撃の脅威にも面しています。最近では特定のターゲットをサイバー攻撃する標的型攻撃というものが有名になってきています。
東京オリンピックも近づき、世界中から日本はサイバー攻撃を受けるという話もあり、企業の姿勢が重要視されています。
【参考リンク】
2017年日本のサイバーセキュリティ予測
最近は脆弱性診断を行って、脆弱性が見つかった場合はパッチを当てて対策をしている…という企業をよく見受けます。
その都度修正を行っていればしっかりと対策をしているように見えますが、日々の業務と重なってしまい、対策が間に合わない場合も多々増えてきます。
脆弱性に対するセキュリティ対策は、費用だけではなく手間という部分で、大きな負荷となっているケースが珍しくありません。
なぜ脆弱性が発生するのでしょうか?
今回はセキュリティ対策をする上で軽視できない脆弱性の詳細と、脆弱性に対するセキュリティ対策をお考えの方に、オススメの方法を紹介します。
脆弱性が発生する理由として、WEBサイトの開発コストと開発期間が大いに関係しています。現在提供されているオンラインサービスは、即導入できる・カスタマイズできるとウリとしていることはないでしょうか?
本来であれば、最初の設計段階からしっかりと考えてプログラミングをすれば、脆弱性を防ぐことは多いに可能です。現在みたいにオンラインサービスが普及する前は、入念な試用チェックや開発そのものに時間をかけることが通常でした。しかし最近では、時間をかけるビジネススタイルであるとデメリットとなる可能性が高いです。
現在では、開発コストや開発期間が十分ではなく、しっかりとレビューしたりテストするのが難しいのが現状です。顧客であるユーザーからすれば、即利用できるサービスを検討するケースが多いということ・コスト的にも負担が大きいサービスは導入したくないというデメリットもあります。
最初の段階ではスケジュールにはかなりゆとりがある状態ですが、度重なる仕様変更などで色々と順調にいかなくなり、急いでWebサイトを期日までにローンチするということも少なくありません。
ローンチした後に修正パッチなどの対策を行えばよい方で、新たなサービスを組み合わせることで新たな脆弱性を引き起こすリスクも少なくありません。
またWebサイトは定期的に改修をすることがあり、その都度脆弱性が発生する可能性が高まります。
サイバー攻撃を行う攻撃者は、確認されていない脆弱性を意図的に生み出す悪質な攻撃を仕掛けてくるケースも多いです。
なので、しっかりとセキュリティ対策を行うことが必須と言えます。
近年ですと手軽に情報発信を行うCMSとしてWordPressが流行になっており、様々な企業・個人の方々が利用をしています。
レンタルサーバーなどではプレインストールされており使いやすいという理由で多くの方がWordPressを利用していますが、2017年に入って深刻な脆弱性が発見されました。
WordPressに関しては脆弱性の影響で150万件以上のWebサイトが改ざんされたという報告もあり、今回の脆弱性はかなり大きい出来事となりました。現段階ではセキュリティ対策となるプラグインを導入したり、サーバーの設定でWAFを使うというセキュリティ方法として人気があります。
Webサイトの脆弱性を無くすというのはなかなか難しく、改修作業より先にサイバー攻撃を受けてしまう可能性もあります。
攻撃者は常日頃からWebサイトの脆弱性を狙っています。被害を恐れる企業は、より一層の危機意識をもって、Webセキュリティ対策に励む必要があるでしょう。
【参考リンク】
WordPressサイトの改ざん被害は150万件超に 「最悪級の脆弱性」
2月初めの複数の国内サイトの改ざんについてまとめてみた
脆弱性情報をいち早くチェックするのも一番ですが、やはりセキュリティ対策サービスでしっかりと守ることも大切です。個人でリアルタイムにサイトを監視したり、セキュリティ対策の微調整を続けたりすることは簡単ではありません。
サイバー攻撃の温床となる脆弱性も、技術や知識が及ばないタイプが生まれる可能性もあります。
こういった脆弱性が発生した場合には、WAFの導入が非常に有効です。
Webアプリを利用したオンラインサービスを提供する企業であれば、Webアプリにも効果が高いWAFはオススメのセキュリティ対策になります。
中でもイニシャルコスト、運用コストを抑えることができ、簡単にWebサイトのセキュリティ対策が出来るクラウド型WAFは、企業にとって有効なセキュリティ対策の1つです。
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」は、最新の攻撃パターンにも自動的に対応していくため、セキュリティパッチをすぐに適用できない状況や、定期的に脆弱性診断が出来ない状況でも、セキュアな環境を保てます。
脆弱性はWebサービス運営につきものであり、悩ましい問題でもあります。
ぜひこの機会にWebセキュリティ対策を見直し、WAFの導入を検討してみてください。
今回はセキュリティ対策で考えるべき脆弱性について紹介しました。
脆弱性が引き起こす脅威は小さくありません。しかし定期的に更新などメンテナンスをすること、WAFなどの設定をすることでリスクをおさえることは難しくありません。
Webアプリを検討する企業は、製作者に十分な時間や予算を設けるということもWebセキュリティにつながる可能性があります。十分なコストがかけられない場合は、便利なクラウド型WAFをご検討ください。
記事でご紹介した「攻撃遮断くん」の詳細資料は、こちらからダウンロード頂けます。
(2017/4/26 執筆、2020/3/14修正・加筆)
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