インターネットを利用する上でユーザーとして、またはサービスを提供する側として、ネットワークセキュリティについて学んでおく必要があります。
ネットワークセキュリティの対策については立場や環境によって様々ですが、今回は個人の方も含めて、どのような脅威や被害を受ける恐れがあるのか、ネットワークセキュリティの対策についてどう考えるべきなのかについて、簡単にご説明します。
まず、一口にネットワークセキュリティと聞いた場合、何を思い浮かべるでしょう。
個人であれば個人情報の漏洩や匿名性などについて思い浮かべるかもしれません。
また、企業や公的なサービス、公式なアカウントを運営される方であれば、サーバーに不正アクセスや攻撃をされて、情報を盗まれたり、システムを乗っ取られることだと理解されている方も多いのではないでしょうか。
まずは、ネットワークセキュリティがどのような意味を持つのか、というところから理解しましょう。
ネットワークセキュリティとはコンピュータネットワーク上の情報資源を守ることを意味します。
webアプリケーションやシステムを形成し動作するためにはサーバーが必要です。
ネットワークセキュリティの対策を行っていない場合、不特定多数の方がサーバー上のデータを自由自在に取り扱うことが可能になってしまいます。
例としてどのようなデータがあるのか確認しましょう。
webページだけでなく、SNSやブログシステム、氏名や住所、顧客データや商品データ、また、音楽や動画、ブログ記事なども全てがデータであり、ネットワークセキュリティによって守られるべき情報資源です。
昨今のニュースで、個人情報の漏洩、顧客データの流出などが起こり得るのも、ネットワークセキュリティの不備や脆弱性、またはヒューマンエラーも含めて、セキュリティ対策が足りないことが原因です。
ネットワークセキュリティはいたちごっこになっている部分もあり、一つの穴を塞げば、また他の穴が開くように、対策を施せばまた別の方法で悪意のある攻撃方法が増えているのが現状です。
また、不正アクセスや攻撃への対策だけでなく、サービスを利用するユーザーの利便性も考慮する必要もあります。
利用者やシステムを利用する時間が増えることで、比例的にデータを取り扱う量も増加し、システムをアップデートしたり、拡張する必要も出てきます。
新しく追加したプログラムやコードに、未だ発見されていない脆弱性があると、今までは無事でも何らかの形で悪意のある攻撃の脅威が発生することもあるのです。
情報資源を守るためにはネットワークセキュリティ管理者を置き、過去にあった事象だけでなく、リアルタイムで増え続ける脅威に対策を講じ続ける必要があります。
大きな企業だけではなく、少人数で運営するサービス、個人事業やフリーランスの方が提供するサービスにおいても、ネットワークセキュリティの対策を意識することが大切です。
ネットワークセキュリティ対策の基礎がされていない場合、どのようなことが起こり得るのか一つ一つ見ておきましょう。
例として、銀行やクレジットカードのユーザーIDが乗っ取られたとします。持ち主の意図とは全く関係のない口座への振り込み、購入した覚えのない請求などが起こる可能性があります。
また、SNSのアカウントなどであれば、本人の意図しない発言や情報をインターネット上に発信してしまったり、公式なページであれば、取り返しのつかないようなwebページの改ざんなどを行われる場合もあります。
不正アクセスや悪意のある攻撃への対策が行われていない場合、システムそのものを乗っ取られてしまい、企業や個人情報などのデータを閲覧、ダウンロードされたり、データそのものを改ざんし、不正な値にされてしまうことが考えられます。
ネットワークセキュリティの対策をせず、悪意のある攻撃、不正アクセスを受けることで起こり得る被害は、ただ、データの流出や改ざんされるだけでは留まりません。
流出したデータはさらに悪意のある業者などの手に渡り、個人情報や企業の機密情報を利用して、二次的な被害が出る恐れも考えられるからです。
データの改ざんについても、気が付かないことで誤った製品が作成されたり、意図しない契約や文言の追加があれば、二次的な被害では済まない事態になることも想像に難くありません。
ネットワークセキュリティの対策は情報資源を守るためとお話しました。
インターネットを利用していると、様々な情報にアクセスできることから、アクセスできれば無料であったり、公開されているようなイメージを持つ場合もあるでしょう。
しかし、それらも全てネットワークセキュリティによって守られ、アクセス権限があるからこそ閲覧やデータの利用が出来るに過ぎません。
ネットワークセキュリティの対策の基礎となる一部分を見てみましょう。
ネットワーク上でサービスを提供する場合、最初に必要になるのは個人識別です。サービスの内容によっては氏名や住所、クレジットカードや銀行の情報などを利用する場合もあるでしょう。
IDやパスワードによる個人識別をすることで、不特定多数のアクセスからユニークな存在として個人を識別し、他者の成りすましや不正な行為を防ぐ仕組みです。
ネットワーク上に公開していないデータを閲覧しようとする不正アクセスや、システムのダウンを狙った悪意のある攻撃に対する防御も重要です。
プログラムを利用して、システムの脆弱性を突き、管理者アカウントの乗っ取りを行うことや、個人情報やデータの流出を企む攻撃があります。
そういった攻撃に対して、防御をする必要があります。
悪意のある攻撃や不正アクセスの手段、プログラムやスクリプトを使った手法は日々増えており、どれを防げば万全ということはありません。
全く新しい手法で攻撃されることもあれば、使い古されたような盲点で攻撃されることもあります。
ネットワークセキュリティ管理者でなくとも、何らかのサービス・webアプリケーションを提供する場合は、必ずネットワークセキュリティの対策について意識し、常に新しい情報を受け入れ、対応できるようにしましょう。
今回はネットワークセキュリティについて、対策のごく一部を簡単に説明し、対策しないことでどのようなことが起こるかお話しました。
ネットワークセキュリティの対策については継続して行うものであり、可能であれば常時監視する必要がある事柄です。
継続的な対策が必要な理由として、攻撃は様々な形でリアルタイムで進化しているため、対策がままならないと確実に被害を受けてしまうからです。
ユーザーIDやパスワード、不正アクセスや悪意のある攻撃、データの漏洩や流出・改ざん、さらなる被害が起きないように、知識を蓄え、対策を行う姿勢が大切です。
webセキュリティ対策としておススメなのが「WAF」の導入です。
WAFには色々なものがありますが、その中でもクラウド型WAFであれば、コストや手間も少なくセキュリティ対策することができます。クラウド型のWAFは導入ハードルが極めて低いので、これからWebセキュリティ対策を行う企業様には有力な選択肢となります。WAFを選定する時には、サポート体制や導入実績なども重視して、自社に最適なものを選びましょう。
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」は、最新の攻撃パターンにも自動的に対応していくため、セキュリティパッチをすぐに適用できない状況や、定期的に脆弱性診断が出来ない状況でも、セキュアな環境を保てます。
ぜひこの機会にWebセキュリティ対策を見直し、WAFの導入を検討してみてください。
「攻撃遮断くん」の詳細資料は、こちらからダウンロード頂けます。
https://www.shadan-kun.com/
(2018/4/24執筆、2019/8/1修正・加筆)
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