クラウドとオンプレミスの違いとは?メリットとデメリットを知って有効に活用しよう。

2019.06.05

Webセキュリティ

クラウドとオンプレミスの違いとは?メリットとデメリットを知って有効に活用しよう。Difference-between-cloud-and-on-premise
WAF とは?

WAF とは?

Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃からWebサイトを守るためのセキュリティ対策です。
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、FW(ファイアウォール)やIPS/IDS(不正侵入防止システム/不正侵入検知システム)では守ることが出来ない攻撃を検知・遮断することができます。

 

目次

クラウドとオンプレミス

みなさんクラウド型とオンプレミス型という言葉を聞いたことはありますか?
クラウド型・オンプレミス型というと難しいイメージを持つかもしれませんが、実際に自分が使用しているサービスに当てはめるとイメージが湧くかもしれません。
例えば、エクセルやワードといったofficeシリーズ。
今までは各自ソフトウェアを購入し、パソコンにダウンロードして使用していました。これをオンプレミスと想定してください。
■自分たちの環境に、使用するサービスを設置し、利用するというイメージ

現在はoffice365というサービスが主流となっており、これが謂わゆるクラウド型です。
office365は自分たちのパソコンにソフトウェアをダウンロードしなくても、インターネット上でログインするだけでエクセルやワードを使用できます。
■自分たちの環境に、使用するサービスを設置せずともインターネットを介して利用するイメージ

クラウドとオンプレミスのイメージがおおよそ想像ついたでしょうか?
現在多くのサービス・ソリューションのクラウド化が進んでおり、Webサーバも例外ではありません。
企業がサービスを運営する上で必要不可欠であるサーバにもクラウド型があるのです。
今回はクラウド型とオンプレミス型の違いとそのメリット・デメリットについて紹介していきましょう。

クラウドとは何か

クラウドとは、サービス提供するところからをインターネット経由でサーバを利用することができるサービスです。
物理的にサーバを設置する必要がなく、比較的安易に利用を開始することができます。
費用面でもオンプレミスよりもはるかに安価で利用することができるため、最近はクラウドの導入が進んでいます。

クラウド型の特徴

①初期コスト
・サーバ機器を購入する必要がないため、導入が比較的安易。
②利用コスト
・サーバを利用したぶんだけ、利用料として支払う。
③インフラ調達期間
・支払いの契約が済めば、サーバの構築自体はスペック設定含めて、数分から10分前後で完了する。
④カスタマイズ
・決められたメニューの中から選択するため、柔軟性がオンプレミスよりかは低い。
・けれどもIaaS型のクラウドの場合は比較的自由度が高くなる傾向にある。
⑤災害対策コスト
・別ロケーションに構築しても、稼働していない時間には課金されないため、コストは低い。
⑥サーバのスペックアップ・ダウン
・リソース変更設定で完了するため、すぐに対応可能。(スペックアップでは利用料金単価が高くなる場合あり)
⑦ロケーション変更
・別ロケーションに同じ環境を同じ手順で作成するだけのため、短時間で可能。
⑧既存システムとの連携
・VPN接続サービス等、別途閉域ネットワークとの接続サービスがあれば可能。
⑨障害対応
・クラウド事業者が提供する部分はクラウド事業者が復旧対応する。

オンプレミスとは何か

オンプレミスとは、サーバやネットワーク機器等を購入あるいはリース契約などして、自社の建物内に設置・運用していくことをいいます。
オンプレミスは昔からあり、サーバの利用方法として今まで主流でした。

オンプレミス型の特徴

①初期コスト
・サーバ等機器、ソフトウェアを購入する必要がある。
②利用コスト
・稼働していないリソースに対しても、電気代や保守費等のコストが発生する。
③インフラ調達期間
・機器設置、設定において、費用に関する処理、人の手配、日時調整等、数週間~数ヶ月と多くの期間を必要とする。
④カスタマイズ
・技術的に可能であれば要望に合わせて自由にカスタマイズ可能。
⑤災害対策コスト
・別ロケーションのデータセンターに対してインフラ調達があり、さらに運用を継続的に行う必要があることから、その分高いコストがかかる。
⑥サーバのスペックアップ・ダウン
・インフラ調達が必要となる分、時間とコストがかかる。
⑦ロケーション変更
・インフラ調達が必要となる分、時間とコストがかかる。
⑧既存システムとの連携
・連携の自由度が高い
⑨障害対応
稼働する全システムを自社で復旧対応する。

クラウド型とオンプレミス型のメリット・デメリット

先程のクラウド・オンプレミスの違いから、コスト、インフラ調達、柔軟性、資産管理、運用の5面に対して、メリット・デメリットを考察してみましょう。

コスト面
<クラウド>
クラウドでは稼働した分だけ課金されます。したがって、初期コストが不要なのはもちろんなのですが、利用コストに無駄が無い点もメリットとなります。
<オンプレミス>
オンプレミスの場合は初期コストだけでなく、余剰リソースに対してもコストが発生していることは見逃せません。

インフラ調達
<クラウド>
クラウド型はインフラ調達期間も早く、目的に応じて管理画面で簡単に設定変更が可能です。
けれども、オンプレミス型よりも利用料金の単価が高くなる可能性もあり、用途と費用の調整は必須です。
<オンプレミス>
オンプレミスは、インフラ調達期間も長く、数ヶ月にも及ぶことがある。
また、一度設置してしまうと、別のロケーションへ設置するためにもう一度インフラ調整を行わなくてなならないといった物理的なハードルが出てくる可能性がある。

柔軟性
<クラウド>
クラウド型は利用者が、勝手にカスタマイズなどを行えません。
あらかじめ提供されているオプションや設定に関しては安易に登録・変更が可能ですが、それ以外となると難しいです。
気軽に利用ができる分柔軟性がない点があります。
<オンプレミス>
オンプレミスは全て自社で管理を行うため、自由なカスタマイズや増設・変更が可能です。
クラウドと異なり非常に柔軟な点が評価できます。

資産管理
<クラウド>
クラウドは利用料という形のコストが発生するだけのため、経費で処理できることから、その分の資産管理が不要となります。
<オンプレミス>
オンプレミスはサーバ等機器が自社資産となるため、ハードウェアに対しても資産管理が必要です。

運用
<クラウド>
クラウドはハードウェア部分といったサーバの根幹となる部分はクラウド事業者の責任範疇となるため、利用者としては運用コストを考える必要がありません。
<オンプレミス>
オンプレミスは部品経年劣化・故障、定期的な機器更新が必要なため、その分の運用コストがかかります。

クラウドは自社にサーバを設置しないため、運用が安易であり費用もあまりかからないというメリットがあることに対し、自由にカスタマイズができないといった柔軟性に乏しいことがわかりました。
細かな調整やカスタマイズ・機能の追加といったオプションを設定したい場合には、それらができません。
一方オンプレミスの場合、自社にサーバを設置するが故の柔軟性があり、自由にカスタマイズや調整ができるというメリットがあります。
けれども初期投資がかかる、運用に費用をかけなければならないといったコスト面でデメリットがあります。
どちらも良いところと悪いところがあり、優劣をつけることができません。

世の中はクラウド化が流行ではありますが、クラウドが絶対という訳でもなく、サーバのような企業の根幹を担うものの場合は慎重に選定をする必要があります。
企業での用途やポリシーに沿って、クラウド型・オンプレミス型のどちらが良いかを検討しましょう。

クラウド型とオンプレミス型について理解いただけたでしょうか?
サーバを利用するときは2つの違いとメリットデメリットを思い出してみてください。

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(2017/8/31 執筆、2019/6/5修正・加筆)

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