Webサイトのセキュリティの必要性

2020.05.01

Webセキュリティ

Webサイトのセキュリティの必要性

一般的にWebサイトのセキュリティは強ければ強いほど良いとされています。しかし、セキュリティについてあまり詳しくない人のなかには、「なぜ、セキュリティは強いほうがいいのか」と疑問をもつ方もいるでしょう。そこで、この記事ではWebサイトセキュリティが弱い場合に想定されるトラブルや、その原因について紹介していきます。

目次

Webサイトのセキュリティが弱いと起こりうる3つの問題

Webサイトのセキュリティが弱いことで起こる問題は主に3つあります。まずは、どのような問題が起こるリスクがあるのかについて知っておきましょう。

リスク1:情報の流出および破損リスク

ネットワークの進化によって、現在ではさまざまな物事がオンラインで済ませられるようになっています。たとえば、通販というと一昔前までは電話での注文が主流でしたし、保険契約も代理店などの窓口で行わなければいけませんでした。しかし、現代ではECサイトや保険会社のWebサイトを活用して自宅に居ながらにして、商品の注文や契約を結べるようになっています。それによって、ユーザーは手軽に利用でき、事業者は運営コストの減少によって低価格でサービスを提供できるようになったのです。

ネットワークの進化はユーザーと事業者の双方に大きなメリットをもたらしましたが、リスクがあることも徐々に認識されるようになってきました。それが、個人情報漏洩リスクです。ユーザーはサービスを利用するために、氏名や住所、クレジットカード番号といった情報を事業者に教える必要があります。ユーザー数が多ければ多いほど、個人情報は事業者がデータを保管しているサーバーに貯まります。そうした個人情報は、情報を悪用することを考えている人物にとって格好の標的です。むしろ、一昔前に比べて個人情報をまとめて不正に入手しやすくなったともいえます。事業者側は情報を守るためにWebサイトのセキュリティを強化しておく必要があるのです。

リスク2:情報の消滅および信頼喪失リスク

不正アクセスが起こると、個人情報を盗まれるだけではなく、重要な情報をファイルごと消滅させられる恐れがある点にも注意しておかなければいけません。事業者のサーバーに不正アクセスをする方法はさまざまで、なかには「本来は行ってはいけないコマンドを実行する」といった攻撃手法も存在します。つまり、誤って削除しないようにロックをかけているファイルを破壊される可能性もあるということです。大切な企業情報が入っているファイルが破壊されて復元不能になってしまうと、経営に支障をきたすかもしれません。

万が一、失われたファイルのなかに取引先に関係する情報が含まれていた場合、さらに問題が大きくなることが想定されます。Webサイトのセキュリティが甘いことが原因で損害を被ったとして、損害賠償を請求される可能性だってあるでしょう。さらに、損害賠償に加えて信用を失った取引先との関係が破綻することによる売り上げの減少も想定しなければいけません。不正アクセスを許すことで、経営に大きな悪影響を及ぼす危険性が高いことは理解しておきましょう。

リスク3:なりすましリスク

Webサイトの利用にあたってはさまざまな情報が飛び交っています。普段は表示されていないため普通に利用していると気づかないことも多いですが、パソコンの住所のようなものも頻繁にやりとりされているのです。不正アクセスを行う人物はそうした情報を得る手段を持っています。万が一、ユーザーのパスワードやIDといった情報が洩れてしまうと、正規のユーザーになりすますのは簡単です。なりすましが起きるということは、泥棒があなたの自宅のカギを持って、家の中を自由に歩き回れる状態だといえます。預金通帳や金庫の場所を特定され、一方的に引き出されるのと同じように、不正送金による被害が発生する恐れがあります。

さらに、なりすましで怖いのが犯罪に巻き込まれるパターンです。よくあるパターンとしては、「知らない間にフィッシング詐欺サイトの運営者として登録されている」というものが挙げられます。また、第三者のパソコンを遠隔操作して不正を働いていたという事例も過去にはあります。Webサイトのセキュリティを強化しないと、犯罪に巻き込まれるリスクは必然的に高くなるでしょう。

Webサイトを狙う主な攻撃手法3つ

Webサイトのセキュリティが弱いと起こる問題について理解できたでしょうか。そこで、この段落では実際にどのような方法で不正をしてくるのかについて紹介していきます。

攻撃手法その1:SQLインジェクション

SQLインジェクションはWebサイトに不正アクセスを行ううえで、最も代表的な攻撃手法のひとつです。Webサイトはさまざまなデータベースから構成されており、SQLとはそれらのデータベースに命令をする言語です。不正に作成されたSQLを実行してしまうと、Webサイトがいつもとは違う動作を起こしてしまいます。たとえば、「データベースにあるユーザーの住所や氏名を特定のメールアドレスに送信しろ」という命令です。その命令を実行することで、簡単に個人情報を盗まれてしまいます。

SQLインジェクションによる攻撃が多発している理由としては、比較的手軽に行えてしまうからです。一般的な手口としては、SQL文を含めた文章をお問い合わせフォームなどに投稿する手法があります。Webサイトのセキュリティがしっかりしていれば自動的に不正アクセスを検知して対処してくれますが、脆弱な部分に付け込まれると知らない間に情報が盗まれてしまいます。なお、SQLインジェクションは言語なので、勝手にホームページを改ざんされたり、ウイルスに感染させたりといったさまざまな命令が可能である点にも注意しましょう。

攻撃手法その2:クロスサイト・スクリプティング

クロスサイト・スクリプティングとは、動的なWebページの脆弱性を狙い、悪意のあるスクリプト(Web上で実行される命令)を埋め込む攻撃手法です。動的なWebページのイメージがしにくいかもしれませんが、掲示板や問い合わせフォームといえばわかっていただけるかと思います。ユーザーがWebサイト上で入力を行い、そのデータがデータベースなどに送信される仕組みのものです。こうした動的なWebページに悪意のあるスクリプトを埋め込むことで、フォームへ入力した情報を、攻撃者が用意したデータベースに送信することが可能となります。気がつかないうちに加害者になってしまう可能性もあるため、十分な注意と対策が必要な攻撃の一つです。

攻撃手法その3:ランサムウェア

攻撃手法のなかでも急速に被害が拡大しつつあるのが、ランサムウェアです。ランサムウェアはウイルスの一種で感染者のパソコンの機能を制限し、「解除して欲しければお金を支払え」と脅してくるのが特徴となっています。一度感染してしまうと、簡単には解除できないため、実際に入金してしまう人が後を絶ちません。Webサイトの運営によって収益を得ている場合には、なおさら早期の解除のためにお金を支払いたくなってしまうでしょう。

ランサムウェアの感染経路として多いのはWebサイトとメールですが、どちらかというとWebサイトからの感染が増えてきている点には注意しなければいけません。なかには、SQLインジェクションによってランサムウェアに感染させられたケースもあります。つまり、ランサムウェアの予防のためには、SQLインジェクションのときと同様に、システムの脆弱性をカバーする必要性があるということです。「システムのアップデートを常に更新する」「セキュリティソフトを導入する」などのセキュリティ対策を検討してみましょう。

Webサイトを運営するならセキュリティ対策は必須!まずは試せるものから検討しよう

Webサイトのデータベースには企業や個人のさまざまな情報が含まれています。Webサイトは、そうした情報を欲しがっている人物にとって格好の標的になるということを意識しておかなければいけません。コンプライアンスが厳しくなっている現代では、Webサイトの管理でセキュリティ対策は必須だといえるでしょう。セキュリティ対策には無料で試せるものもあるので、まずは手軽なものから検討してみてはいかがでしょうか。

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