DDoS攻撃の目的とは?

2020.04.15

Webセキュリティ

DDoS攻撃の目的とは?攻撃コードイメージ

ECサイトや宣伝用のホームページなど、ウェブシステムを持っている場合、確実なセキュリティー対策を講じることは企業活動そのものに影響を与える大事なポイントと言えます。システムがダウンしてしまうとサービスを提供できなくなり、企業としての信頼が落ちてしまいます。一方で無数の悪意を持ったハッカーが、様々な手段で攻撃を仕掛けてくる状況が常にみられる現状です。そのため、攻撃のタイプや対処法をあらかじめ知り、きちんとした対策を事前に講じるのは必須です。今回は、サイバー攻撃の一つ、DDoS攻撃の目的について解説いたします。

目次

DDoS攻撃、DoS攻撃と呼ばれる攻撃

ハッカーが仕掛けてくる攻撃にはたくさんの種類がありますが、その中でもよくみられるのがDDoS攻撃やDoS攻撃です。まずはその攻撃の仕組みを知り、どのような対処ができるかをチェックしてみましょう。

DDoS攻撃、DoS攻撃はシステム停止に追い込む悪意のある攻撃

DDoS攻撃は対象となるシステムの機能をダウンさせてしまうことを目的としたものです。ハッカーによる攻撃は重要情報の窃取や愉快犯的なものなどがありますが、中でもDDoS攻撃は、相手のサービスを停止させるという目的を持つことから強い悪意を感じられるものと言えます。

そのため、DoS攻撃はライバル企業や恨みを持つ個人、敵対関係にある国家や団体から仕掛けられることが多い傾向にあります。もちろん、愉快犯的な目的でするケースもありますが、強い悪意を持っていることには変わりありません。そのため、ちょっと試してうまくいかないから他の対象に移ることはあまりなく、目的を達成するまで執拗に攻撃を仕掛けてくることが多いのです。それだけ、強固な防御手段を講じていないと、DoS攻撃に遭った時に大きなダメージを受けやすくなってしまうのです。

脆弱性を突くDoS攻撃

OSやサーバーなどのシステムにある脆弱性を突いて、不正処理を起こさせるという手法をとることもあります。不正処理が連続して起こることにより、システム自体に混乱が生じて本来の機能がダウンしてしまうことがあります。もしくは、不正処理のために処理能力が消費されてしまい、極端にサーバーの働きが遅くなってしまうこともあります。いずれにしても、脆弱性をハッカーが見つけてそこを利用するというのがポイントで、脆弱性の早期発見と対処をできるだけ早く行うことが最善の対策と言えます。

フラッドタイプのDoS攻撃

サーバーが処理できないほどの大量のデータを絶え間なく送信をすることによって、サーバーを停止に追い込むという手法です。通常の送信では拒否されてしまうことになりますので、サーバープロトコルを不正操作して、すべての送信データを受け付けるようにすることが多いです。キャパシティーを超えた処理を強制されることになりますので、急に動きが遅くなったりすることもありますし、いきなりシャットダウンしてしまうこともあります。

DDoS攻撃とDoS攻撃の違い

このように、DDoS攻撃もDoS攻撃も攻撃対象のサーバーやシステムの動作を停止させたり、極端に遅くしたりするのが目的です。しかし、この二つの攻撃には違いがあります。

DoS攻撃は単体での攻撃

DoS攻撃というのは、ハッカーが単体で攻撃を仕掛けるものです。大量のデータをまとめて送ったり、脆弱性を突いて不正処理をさせたりすることになりますが、そのリクエスト送信元は一つだけです。そのため、そのリクエスト送信元を特定して、そこからのリクエストや送信状況をシャットダウンしてしまえば、それ以上の攻撃が起こることはありません。もっとも一度システムに侵入されてしまうと、不正操作などをされている可能性が非常に高いのには変わりはありません。とはいえ、攻撃元が単体であり、対処の仕方もある程度シンプルで済むというプラス材料があります。

大量の攻撃が仕掛けられるDDoS攻撃

一方のDDoS攻撃は、単体での攻撃ではなく大量の攻撃が仕掛けられるというものです。たくさんのハッカーが同時に攻撃を仕掛けてくるというケースもありますが、稀です。むしろ、ハッカーが他の人のパソコンやシステム、サーバーを奪い取って、そこからも攻撃を仕掛けてくるという方法をとります。一気にたくさんのリクエスト送信元からの攻撃があり、送りつけられるデータの送信量や、不正通信の数もかなりのものとなります。その受け付けをするだけでもサーバーがパンク状態になることもあり、大きなダメージをもたらします。

短時間で相当数の攻撃が一気に仕掛けられますので、サーバーのダウンや機能停止が一瞬にして起こることが多いのも特徴です。気づいた時には手遅れということも多々あり、対処が難しい攻撃でもあります。さらに、不特定多数のリクエスト送信元からの攻撃となりますので、送信元を特定して通信を遮断することもできないケースが見られます。絶え間なく数え切れないほどの攻撃があり、単体でのDoS攻撃よりもはるかに難しい対処を強いられることになります。

帯域幅消費を狙った大量パケット攻撃

DDoS攻撃にはいくつかの種類があります。まずネットワークの帯域幅を消耗させるための攻撃ですが、これは大量のパケットを送信することによって、処理能力を超えさせるというもものです。また、ネットワーク設備のキャパシティーを超えることを目的としたものもあります。どちらにしても大量パケット送信という形を採ることには変わりがありません。比較的シンプルな攻撃手法となり難度も低いため、よく用いられる手法となります。ネットワーク帯域幅にしても設備にしても、処理能力を超えると、極端に機能スピードが遅くなり、シャットアウトに追い込まれることもあります。

アプリケーションレイヤーによる攻撃

もう一つの攻撃パターンとしては、アプリケーションのプロトコルを利用したものがあります。これは特定のリクエストをするとプロトコルが決まった動きをすることを利用して、異常なアクションを取らせるという形です。いわばシステムが暴走してしまうことになり、結果的に機能ダウンや停止の状態に陥ってしまいます。ハッカーとしては、大量のデータを送る必要もありませんので、より短時間かつ効率的に攻撃を完了できるのが特徴です。また、サーバー運用者が攻撃に気付かず、察知した時には大きなダメージが出ているというケースも多くなります。しかし、その分高度な技術が必要で、全体の中では割合が低めです。

事前のDDoS攻撃への備えをしておくべき

こうしたDDoS攻撃は、被害に遭ってしまうと大きなダメージを受けます。そのため、事前に対策を講じていることが重要です。不正通信や不正パケットを検知して遮断する、攻撃が仕掛けられてきたリクエスト送信元をシャットダウンするなどの対策ができます。また、大量の攻撃が不特定多数から来ることを防ぐために、海外もしくは特定の国からのアクセスを元から拒否するなどの設定もできます。セキュリティーシステムを入れたり、専門のサービスを使ったりして、こうした対策を確実に採る必要があります。

まとめ

DDoS攻撃は世界中で頻繁になされている攻撃ですし、そのダメージは相当なものとなります。いつあるか分からない攻撃に備えるためにも、ウェブアプリケーションを使っているのであれば、早急に対策を講じるべきです。セキュリティー専門会社では効果的な対策サービスをしていますので、安心して依頼できます。

 

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出典:日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2021年10月期_実績調査

 

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