インターネットを利用する中でウイルスに感染しないように気を付けていても、何らかの形で感染してしまうことがあります。
実際にウイルスに感染した時にどう行動するべきか知らない方も多いのではないでしょうか。
今回はウイルスに感染した際にどうするべきか、ウイルスに感染したらどうなるのか。
また、ウイルス対策としてどのような方法があるのか、考え方も含めてご説明します。
PCにウイルス対策ソフトが導入されている場合、大きな脅威でなければ表示されないこともありますが、ウイルス感染すると何らかの通知や表示が出るようになっています。
しかし、ウイルス対策ソフトの情報が最新でない場合や、対応していないウイルスの場合、ウイルスに感染することがあります。
ウイルス対策ソフト以外でPCがウイルスに感染したかどうか気が付くにはどうすれば良いのかいくつか見てみましょう。
Windowsであればタスクマネージャーを起動して、見覚えのないプログラムやプロセスが可動していないか確認します。
ウイルスの中にはシステムにありそうな名前に偽装している場合もありますが、疑いのありそうなプログラムやプロセスをWeb検索などでチェックしてみましょう。
プログラムやアプリの一覧を確認して、見覚えのないものがないかチェックします。
こちらもタスクマネージャーの時と同様にWeb検索などでチェックしましょう。
ウイルスに感染するとバックグラウンドで起動することで、PCの挙動が重くなったり、フリーズすることが増えたりする場合もあります。
タスクマネージャーを起動し、負荷が大きいプログラムやプロセスがないかチェックしたり、不要なサービスが動いていないかも確認しましょう。
ウイルス対策のセキュリティソフトは有料のものも多いですが、無料で利用できるものもあります。
導入することで最新の情報を元にウイルスを検知、駆除までの手順を簡単に進めてくれるものもあるので、ウイルス対策ソフトを導入するのもおすすめです。
注意点としてはウイルス対策ソフトを騙った偽ソフトも数多く存在するので、ダウンロードするURLやドメインの下調べや情報収集をした上で、自己責任で行うようにしてください。
PCがウイルスに感染するとどうなってしまうのか。知っていそうで知らない方も多いのではないでしょうか。
実際にはウイルスに感染していることに気が付かないことも多く、知らないうちに少しずつ被害を受けている可能性もあります。
PCがウイルスに感染すると、どのようなことが起こるのか見てみましょう。
ウイルスの種類によっては遠隔操作によってデータを見られたり、悪用されたりします。
例えば写真やエクセル、ワードなどのデータ、個人情報を含むものなどを勝手にダウンロードされたり、メールのやり取りなどを盗み見されたりしてしまいます。
また、ブラウザの利用履歴などを元に二次的な被害を受ける恐れもあります。
友人や知人、家族だけでなく、仕事上のメールやメッセージをPCで行っていた場合、知らないうちにメッセージを送信され、ウイルスをばら撒いてしまう恐れもあります。
ウイルスに感染しやすいパターンとして、知り合いのメールアドレスから届いているからと安心して、添付ファイルを開いたり、URLにアクセスしてしまう可能性も高くなるからです。
PC内のデータを見れるということは、例えばブラウザの履歴やメールを盗み見することで、オンラインサービスなどのユーザーIDやパスワードを奪われる恐れもあります。
オンラインサービスを利用していると「パスワードを忘れた場合」という項目を見かけることはありませんか?
その機能を利用して、勝手にパスワードを変更し、パスワード変更メールを受取り、オンラインバンキングやクレジットカードの情報を奪われることで、直接的な被害を受けてしまいます。
悪意のある第三者の作成したウイルスの中には特定のサイバー攻撃をさせるためのプログラムである場合もあります。
サイバー攻撃には複数のPCから持続的、断続的にサーバにアタックさせ、システムダウンや乗っ取りなどを行わせようとするものもあるからです。
また、SNSアカウント・メールアカウントを勝手に利用されることでなりすまされ、誤った情報を発信されたり、誹謗中傷に繋がるような行動を起こされてしまうこともあります。
ウイルスに感染したときに取るべき行動としては、被害が拡大しないようにすることが大切です。
見落としやすい点も含めて、基本的な対策について見てみましょう。
ウイルスに感染したかどうかを調べる時にも有効ですが、やはりウイルス対策ソフトが非常に有効です。
感染しないように隔離し、駆除・削除してくれるものもあれば、PC内の全てを検索し、他に感染していないかも確認することができます。
ウイルスソフトについては有料のイメージやパソコンが重くなることが嫌で導入されていない方も少なくないですが、導入したほうが安全です。
また、Windowsであればマイクロソフトの提供しているプログラムもある可能性もあり、システムのアップデートと合わせて利用することもおすすめします。
もし、ウイルスの侵入経路がわからない状態で外付けのハードディスクやUSBメモリなどを利用した覚えがあるのなら、安易に抜き差ししないようにします。
個人のプライベート環境でウイルスに感染した外部記録装置を、組織のPCに繋げてしまうことでウイルスに感染することも多いので、身に覚えの有無に関わらず、利用しないことをおすすめします。
重要なデータがある場合はウイルスチェックをしてから、該当ファイルのみ隔離し、外部記録装置はフォーマットしてから再利用するようにしましょう。
ウイルスに感染したPCに特に大切なデータが入っていない場合はOSを初期化し、クリーンインストールし、最新のバージョンにアップデートするのが一番です。感染している状態を改善するために、利用しているPCを最新の状態に作り変えることはその後のことを考えても効果的です。
基本的にPCは勝手にウイルスに感染することはありません。
PCを利用する方が、知らないうちにダウンロードしたり、実行してしまうのです。
PCウイルスに感染しないための対策と感染しても被疑を最小限にするための考え方を見てみましょう。
ウイルスの多くはプログラムやシステムの脆弱性を利用しているので、OSを最新状態にすること、アップデートを怠らないこと、そしてウイルス対策ソフトの導入は必須であると言えます。
今はWindowsアップデートを最新にしておくこと自体がウイルス対策を高めることに繋がります。
また、どうしてもウイルス対策ソフトを導入したくない場合でも、導入はしておき、定期的にウイルスチェックができる状態にはしておきましょう。
PCを快適に利用するために、システムアップデートやウイルス対策ソフトを無効にしている場合がありますが、被害を受ける前に有効化しておきましょう。
また、プロバイダによってはセキュリティ対策を高めるサービスを提供していることもありますので、確認し、利用を検討するのも大切です。
昨今、無料を謳った様々なコンテンツを違法に閲覧できるサイトも増えてきました。
みんな見ているから、という理由で安易に利用するのは止めましょう。
違法なサイトを利用することでウイルスに感染するだけでなく、サイバー攻撃をする悪意のある第三者に加担してしまうことにも繋がります。
怪しいメールについては、お金が儲かるだとか、今じゃないと損をするだとか、言葉巧みに甘い誘惑を誘うもの、焦らせることで個人情報を聞き出そうとするものなど様々です。
「騙されないから大丈夫」と安易に開いてしまうことのないように注意しましょう。
身に覚えのないメールやメッセージは開封せず、また、開封したとしても記載されているURLにアクセスは絶対しない、添付ファイルは開かないようにすることが重要です。
ご自身の情報だけでなく、連絡先や写真、住所録やアルバムなど、予めウイルスチェックをした外付けのデバイスに逃しておくことも効果があります。
ブラウザを利用する時もプライベートモードなどを利用して、閲覧した履歴を残さない。自動でIDとパスワードを入力するような機能は利用しない。間違ってもメモ帳など、暗号化されていないテキストにオンラインバンキングのログインIDやパスワードを保存しておかないようにしましょう。
ウイルスが感染したときに知っておきたいウイルス対策、また起こり得る被害などについてご説明しました。
ウイルスと聞くと軽い感じもあるかもしれませんが、実際には悪意のある第三者からのサイバー攻撃です。
個人でもWebセキュリティ・自衛のための手段を少しずつでも考えておく必要があります。
ご自身への被害だけでなく、周りへの被害、または被害者ではなく加害者にもなってしまうことを考えると放置しておくべき事柄ではありません。
インターネットを自由に、安全に使いこなすために、そして利便性を失わないためにも、Webセキュリティ対策やウイルス対策についても学ぶ姿勢を持ちましょう。
webセキュリティ対策としておススメなのが「WAF」の導入です。
WAFには色々なものがありますが、その中でもクラウド型WAFであれば、コストや手間も少なくセキュリティ対策することができます。
クラウド型のWAFは導入ハードルが極めて低いので、これからWebセキュリティ対策を行う企業様には有力な選択肢となります。WAFを選定する時には、サポート体制や導入実績なども重視して、自社に最適なものを選びましょう。
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」は、最新の攻撃パターンにも自動的に対応していくため、セキュリティパッチをすぐに適用できない状況や、定期的に脆弱性診断が出来ない状況でも、セキュアな環境を保てます。
ぜひこの機会にWebセキュリティ対策を見直し、WAFの導入を検討してみてください。
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