強固なwebセキュリティの環境にするためには、何から始めればよいのでしょうか。一口にセキュリティ対策をするといっても、方法は様々です。
しかし気を付けるべきポイントはあります。その一つは、外部からのサイバー攻撃に備えることです。悪質なサイバー攻撃に、「dos攻撃」と呼ばれるものがあります。dos攻撃に対する対処を学ぶことで、問題となっている標的型攻撃に備えることが可能です。
今回は、dos攻撃について詳細と防ぐポイントを紹介します。
私たちの生活は、インターネットサービスによって支えられています。サービスを利用する人のモラルも重要ですが、情報やサービスを提供する企業はセキュリティ対策が不可欠と言えます。インターネットサービスは便利ですが、トラブルや犯罪といったものも存在しています。
サービスを提供するときは、まずはWebセキュリティ対策という意識を持つことが理想的です。
最近のインターネットサービスは、クラウド型というものが多いです。ネット上に情報やデータを保管しているため、システムが常に稼働している状態になっています。いったん不具合が発生してしまうと、リアルタイムに利用しているユーザーのトラブルに繋がります。システムトラブルに対する対応・対策に備えておくことが企業やサービス提供者には必須と言えるでしょう。
インターネットの世界は良いことばかりではありません。サイバー犯という犯罪者の存在も意識することが大事です。サイバー犯は企業やサービス提供者が保有する情報やサービスを脅かしています。被害も年々増えて、巧妙化していることが顕著です。これまでは大企業をターゲットとしていましたが、中小企業や個人ユーザーにまで被害は広がっています。今後も注意と対策が必要です。
サイバー犯が仕掛ける攻撃の一つに、dos攻撃というものがあります。短時間で大容量の 情報をターゲットにぶつける方法です。システムに非常に負荷がかかり、トラブルを引き起こしやすい状態になります。サイバー犯がその隙に付け込んで、企業や提供者のシステムやサービスに甚大な被害をまき散らす可能性が高いです。インターネットを切り離しにくい現代にとっては、恐ろしいものと言えるでしょう。
サイバー犯がdos攻撃を仕掛ける理由は様々です。熟練したスキルを見せつけるための愉快犯として社会で騒ぎを起こすという場合もあります。一般的には、企業が抱える顧客の情報を盗み出し、第2第3のサイバー犯罪へ繋げる準備段階の攻撃というケースも珍しくありません。特定の企業を狙う標準型攻撃としてのdos攻撃も多い現状があります。いずれにしてもdos攻撃によって受けるデメリットは、想像を超えるものになるでしょう。
企業や個人が保有するサーバーやクラウドにダメージを与えるdos攻撃によって、気が休まることはありません。Dos攻撃の攻撃パターンは複数存在しています。攻撃パターンを理解することで、予防策やダメージ軽減策に大きく関わって来ると思われます。いま確認されているdos攻撃の種類について、いくつか紹介します。サイバー犯は、複数のパターンを組み替えてサイバー攻撃を仕掛けています。複雑化する攻撃は怖いですが情報を仕入れるほど、Webセキュリティにつながるヒントとなるのは言うまでもありません。
dos攻撃の代表ともいえる方法が、「SYN Flood攻撃(SYNフラッド攻撃)」です。
ネットワーク接続は、アクセスしたい人と情報提供を担当するサーバーが交互にパケットという情報を送りあっています。
通常はいったん情報を送ると、相手からのリターンを待機する状態になります。SYN Flood攻撃は情報をリターンせずに、サーバーから返されたパケットを無視します。サーバー側は相手からリターンが来るまで待機してしまうため他のユーザーがアクセスすることができなくなってしまいます。待機状態のサーバーシステムからすれば、かなりの負荷ダメージとなるでしょう。
一方的に情報を送り続ける攻撃は、送信元を特定すれば攻撃を防ぐことが可能です。しかし送信元を偽装されるとどうでしょうか?同じ送信元であるのに、送信元のIP情報を偽装してdos攻撃する方法はSmurf攻撃と呼ばれています。
偽装されたIPからの大量のエコーリクエストを受け、マシンが大量にエコーリプライを返します。その際にネットワークがパケットで溢れかえってしまい通信速度が遅くなったり、負荷がかかってしまいます。
システムに甚大な被害を与える可能性が高いdos攻撃は、恐ろしい攻撃であることは間違いありません。個人・企業ともに早期に対策を考えて、新しいシステムや対策を実施することが求められます。Webセキュリティを検討するうえで、dos攻撃は優先度の高いリスク対策の一つです。オススメのdos攻撃を防ぐ方法について紹介します。単独ではなく複数を併用すると良いでしょう。
dos攻撃をサーバーやクラウドシステムが受ける際に、致命的となることは情報のまとまりである大量のパケットを受けてしまうことです。パケット自体はシステムからすれば受け入れ・処理することは珍しくありません。短時間に大容量の情報処理を強いられることで、システム破壊につながるほどのリスクが高くなるのです。つまりパケットによる負荷を防ぐことが出来れば、dos攻撃に対する対処は可能です。そのための対策を考えるとよいでしょう。
従来から知られているファイアウォールですが、負荷をかけて脆弱性を引き起こすdos攻 撃には効果的です。脆弱性をついて不正侵入する入り口の一つに、ポートと呼ばれる情報の出入り口があります。ポートからの侵入を防ぐ効果が高いファイアウォールをしておくことで、被害を最小限にとどめることが可能です。特定の送信元を指定して、アクセスそのものをブロックすることも出来ます。パソコンやクラウドサービスの標準搭載されていることが多いので、まず取り組むべきポイントです。
不正なアクセスを感知して、送信元をブロックしたいときにはIPSがオススメです。同様の機能はファイアウォールもありますが、送信元を絶えず偽装されるdos攻撃には効果が半減します。不正なアクセスに対してリアルタイムの動作するIPSは、送信元偽装型のdos攻撃にも強い効果を発揮することが可能です。ファイアウォールと併用して、dos攻撃の対策に取り入れるべきでしょう。
今回はwebセキュリティの項目としても多い、dos攻撃について紹介しました。dos攻撃に対する防御が不足すると、脆弱性を引き起こすことに熟練したサイバー犯のターゲットになりやすいです。情報処理や予防に特化した対策を実施して、安心して情報提供できるインターネットサービスを構築しましょう。
dos攻撃への有効な対処法としてWAFの導入をおすすめする声が多くなっています。
WAFは企業や団体が提供するコンテンツが保管されているネット上のWebアプリケーションの前面におかれるシステムのため、セキュリティ効果が高く、外部からの攻撃に対しては強力な盾として攻撃を防ぐことが出来ます。
クラウド型WAFも選択肢が多いですが、導入しやすいものとしておすすめするものに「攻撃遮断くん」があります。
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」もdos攻撃に対応しており、DoS攻撃だけでなく、Webアプリケーションの脆弱性を悪用するサイバー攻撃対策もすることができます。
不正ログインが成功するとサイトの信用を含めて大ダメージになるので、この機会にWebセキュリティ対策を検討してみてはいかがでしょうか。
「攻撃遮断くん」の詳細資料は、こちらからダウンロード頂けます。
https://www.shadan-kun.com/
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