ホワイトハッカーとは?サイバー攻撃からシステムを守る

2020.03.11

セキュリティ対策

ホワイトハッカーとは?サイバー攻撃からシステムを守る

ホワイトハッカーとはなにかみなさんはご存知でしょうか。ITシステムを導入している企業は、大企業だけでなく中小規模の企業でも多くなっています。それぞれの会社で独自のシステムを開発していて、業務の効率化を図っています。さらに、自社サイトを作り宣伝をしたり、サービスや商品の販売を行っています。こうした重要な企業システムを狙う悪意のあるハッカーが存在します。実際に、世界中で無数の不正アクセスなどの被害が生じていて、セキュリティ対策を施すことは必須となっています。その分野で働くのが「ホワイトハッカー」と呼ばれるセキュリティのエキスパートです。よりその重要性が高まっていて、注目されている人たちでもあります。彼らが行っていることと、企業が活用することによって得られるメリットを知ることは重要です。

目次

ホワイトハッカーとは?

ホワイトハッカーとは高度なITに関する知識と技術を持ったセキュリティのエキスパートのことです。その技術を生かして、企業や公共機関のITシステムのセキュリティをサポートする人たちでもあります。それぞれのシステムにどんな脆弱性があるのかをチェックして、リスクのあるシステムを検知します。それにより、不正アクセスを防ぐようにするのです。また、重要なシステムを扱うユーザーの動きについてもチェックをして、安全な使い方ができているかという点も見ます。それにより、ユーザーを介して悪意のあるハッカーが侵入することがないかを見るという働きもします。
 
このように、ホワイトハッカーは高度なIT技術を生かして、企業などの利益を守るという役割を果たしています。個人で働くこともありますが、たいていはセキュリティ専門会社に勤務して、依頼を受けた企業の業務システムやウェブサイトなどの診断とセキュリティ対策を担当します。日本国内ではこうしたIT関連のセキュリティ専門会社というのはまだそう多くはありませんが、欧米ではたくさんの会社が存在し、その中で多くのホワイトハッカーが活躍しているのです。

ホワイトハッカーとブラックハッカーの違いとは?

ブラックハッカー

同じハッカーでも「ブラックハッカー」と呼ばれる人たちもいます。これは、やはり高度なIT技術を持ち、システムの構造やウェブサイトの作りなどを熟知している人たちです。しかし、その技術を人のために使うのではなく、もっぱら犯罪のために使います。企業や公共機関のシステムに侵入して、個人情報や企業の機密情報を盗んだり内容を改ざんしたりします。また、ユーザー名やパスワードを盗み出し、顧客になりすますこともあります。ホワイトハッカーと同じような高度な技術を持っているものの、悪意を持って企業などのシステムに攻撃を仕掛けるということが大きく違い、「ブラック」な存在となっているのです。

こうしたブラックハッカーは個人として活動していることもありますが、集団で犯罪を計画することもあります。中には、国家ぐるみでこうしたブラックハッカー集団を育成、編成して他国のシステムに侵入して、情報収集やサイバー面での破壊活動を行っているケースもあります。その規模も様々で、いたずら目的で不正アクセスすることもあれば、仮想通貨の流出事件のように数百億円という盗難被害をもたらすこともあります。

ホワイトハッカー

こうしたブラックハッカーに対抗しているのがホワイトハッカーと言えます。ブラックハッカーに攻撃されることを前提に、システムやサイトに侵入されやすい構造やミスがないかをチェックしているのです。そのため、ブラックハッカーの思考パターンや攻撃手法をよく研究して、そのやり口を分析するというのも仕事の一つです。どのような経路で侵入を試みるかを想定することができれば、それにふさわしいセキュリティ対策を講じることができるからです。

同時に、ハッキングに関する情報収集というのも大事なポイントです。世界中では常にいくつものハッキング用のプログラムやウイルスが開発されています。それらの情報を集めて、あらかじめパッチを作っておくことも求められます。そのパッチをシステムの中に埋め込んでおいたり、ウイルスが利用するセキュリティーホールを改良しておけば、たとえ攻撃があったとしても侵入を防ぐことができるのです。常にこうしたブラックハッカーとホワイトハッカーのせめぎあいが起こっているのが、サイバー空間の現実なのです。

ホワイトハッカーの具体的な仕事内容

ホワイトハッカーはセキュリティ対策を講じたい企業の依頼を受けて、いろいろな仕事をします。次にホワイトハッカーの仕事内容を紹介していきます。

業務システムやWEBサイトの脆弱性診断と脆弱性の改修作業

1つ目は業務システムやWEBサイトなどの脆弱性診断と脆弱性の改修作業です。システムにセキュリティホールがないかどうかを探していくことになりますが、ツールによる診断とマニュアルでの作業をダブルで行うことがあります。ツールは自動的にシステムをスキャンして、何らかのプログラム上のミスや不具合がないかどうかを検知することができます。また、システムがウイルスに感染していないか、悪意のあるプログラムが埋め込まれていないかを、事前に収集しているウイルス情報などと照合して確認します。

こうしたツール診断でも多くの点をチェックできますが、やはり人の手で実際にチェックしないと分からないこともあります。特に高度な技術を持つブラックハッカーなどは、巧みにセキュリティ上の穴を見つけて攻撃を仕掛けてくるものです。そこで、ホワイトハッカーが、ブラックハッカーの攻撃の手口を想定しつつセキュリティ上の不安定な場所、弱いところがないかどうかを探していくのです。そのために、実際に自分たちでそのシステムに侵入できるかどうかを試すという作業を行うこともあります。いわばブラックハッカーの演習を行うことによって、リスクを検知するのです。

社内セキュリティのチェックや社員のセキュリティ教育

2つ目は、人的なルートを確認するという点です。ブラックハッカーは、何もオンラインだけから侵入してくるわけではありません。企業のシステムを使っている社員から、パスワードを盗んだりなりすましをしたりして、不正侵入をすることもあります。そのため、システムを利用している社員の行動パターンや、セキュリティ上の施策をしっかりと守っているかどうかをチェックします。利用しているコンピューターや端末の使い方は安全か、不必要なメモリやアプリ、スマホを使っていないかなども見ます。さらに、パスワードの入力の方法や怪しげなメールへの対処法などを徹底しているかもチェックしていきます。こうした点を見て、セキュリティ上の不安要素があれば、それを企業に伝えて必要に応じてセキュリティー講習を行います。

ホワイトハッカーを頼ってシステムを守ろう

このように、企業が自分たちのシステムやサイトを守るために、ホワイトハッカーという頼もしい味方がいるのは心強いことです。もちろん、自分たちでセキュリティ部署を設けることもできますが、エキスパート集団としてすでに実績を挙げている専門の会社に依頼することもできます。ブラックハッカーの攻撃は非常に高度になっていますし、その攻撃の対象は見境のないものとなっています。大事な自社システムやサイトを守るためにも、この分野のエキスパートであるホワイトハッカーに頼るというのは、安全面で大きな違いを生むと言えます。その役割をしっかりと理解して、積極的に活用するようにしたいものです。いくつもの専門会社が存在し、細かな要望にも応じてくれますので、まずはどのようなサービスを提供してくれるのかを確認してみると良いでしょう。

 
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