WAFは必要ない?WAFの重要性や注意点についてわかりやすく解説

WAFは必要ない?WAFの重要性や注意点についてわかりやすく解説

Webアプリケーションを狙った攻撃が増加している中、適切な対策をしている企業はまだ少ないです。総務省の調査によると、2022年における国内企業のWAF(Web Application Firewall)導入率はわずか13.6%にとどまっていて、低い水準となっております。

WAFの導入が進まない理由の1つに、「WAFは必要ない」という誤った認識があります。しかし、Webアプリケーションのセキュリティ対策として、WAFは本当に不要なのでしょうか?

この記事では、WAFの重要性について解説します。WAF導入にあたっての注意点も紹介するので、WAFについて正しく理解することで、自社に合ったセキュリティ対策を実施しましょう!

WAFは必要ない?WAFの重要性

「WAFは必要ない」と誤認している方もいますが、結論から言うと、Webアプリケーションのセキュリティ対策にはWAFの導入が必要不可欠です。

ここでは、WAFが必要とされる理由について詳しく解説していきます。

Webアプリケーション利用の増加

Webアプリケーションとは、Webブラウザを介して利用するソフトウェアアプリケーションのことです。ECサイト、オンラインバンキング、飲食店予約サイト、動画閲覧サイト、SNSなど、さまざまな種類のWebアプリケーションが存在します。

Webアプリケーションは、ダウンロードの必要がなくWebブラウザで直接利用できるため、いろいろなデバイスやユーザーからアクセスが可能なため、ユーザーにとっては利便性が高いです。

また、企業にとってもWebアプリケーションの開発プロセスが比較的簡単というメリットがあります。こうした利点から、Webアプリケーションの構築数は年々増加しています。

ただし、Webアプリケーションの利用者数が増えるにつれ、それを標的としたサイバー攻撃も増加しています。そのためWebアプリケーションのセキュリティ対策は、企業にとって緊急度の高い課題となっているのです。

Webアプリケーションの脆弱性の増加

Webアプリケーションの利用増加につれ、Webアプリケーションの脆弱性も増えています。IPA(情報処理推進機構)の統計によると、2023年10〜12月にWebサイト関連の脆弱性届出件数は225件に上り、前年同期の84件と比べて2.67倍も増加しています。

脆弱性とは、OSやソフトウェアなどにおいて、プログラムの不具合や設計上のミスなどによるセキュリティ上の欠陥のことをいいます。放置されると攻撃者に突かれて情報漏えいやWebサイトの改ざんなどの被害をもたらす危険性があります。

脆弱性のないWebアプリケーションを構築することが最も安全ですが、開発リソースの制限もあり現実的には難しいのが実情です。そのため、脆弱性の対策として、脆弱性を狙った攻撃を遮断できるセキュリティサービスを導入することが重要です。

Webアプリケーションの脆弱性対策にはWAFが必要

脆弱性のないアプリケーションの構築が難しいため、Webアプリケーションの脆弱性を狙ったサイバー攻撃から守るためには、WAF(Web Application Firewall)の導入が必要不可欠です。

WAFとは、Webサイトを含むWebアプリケーションの脆弱性を突く攻撃を遮断するセキュリティサービスです。Webアプリケーションへの通信内容をWAFが一つひとつチェックするので、悪意のある不正アクセスを遮断することができます

セキュリティ対策として、IDS/IPSやファイアウォールなどのサービスをすでに導入している企業も少なくありませんが、これらのサービスはWebアプリケーションへの通信は検知できないため、Webアプリケーションへのサイバー攻撃を防ぐことができません。

また、セキュリティ対策としてXDR(Extended Detection and Response)を導入する企業が最近増えていますが、XDRはあくまでも侵入してきたサイバー攻撃を検出するサービスのため、攻撃を未然に防ぐことはできません。

脆弱性を狙った攻撃からWebアプリケーションを確実に守るためには、WAFの導入が必要不可欠なのです。

WAFのデメリットにも注意

WAFのデメリットにも注意

WAFは、Webアプリケーションのセキュリティ対策に欠かせないサービスですが、デメリットも存在します。WAFのデメリットをしっかり理解し、適切に対処することが重要です。

WAFでは防げない攻撃もある

WAFは、Webアプリケーション層に特化したセキュリティサービスであるため、Webアプリケーションへの攻撃は防御できますが、それ以外の層をターゲットした攻撃への対策には限界があります。

例えば、OSやミドルウェア層を狙ったSYNフラッド攻撃やバッファーオーバーフロー攻撃は、WAFで防ぐことができません。また、ランサムウェアを含むマルウェアもWAFによって対策することは難しいです。

安全なセキュリティ環境を構築するためには、単一のサービスに頼るのではなく、各レイヤーに適したセキュリティサービスを導入することが重要です。例えば、ネットワーク層にはIDS/IPS、トランスポート層にはファイアウォールを配置するなど、多層的な防御対策を整えることをおすすめします。

IDS/IPSについて詳しくはこちらの記事:

IDS/IPSとは?それぞれの違いや併用すべきWAFも紹介!

誤検知がないように細かいチューニングが必要

WAFの導入にあたって誤検知に注意を払う必要があります。誤検知とは、正常な通信を攻撃や不正アクセスと誤認し、遮断してしまう現象のことです。

WAFにおける誤検知を抑えるためには、不正アクセスの検出に使われるルール(シグネチャ)を細かく設定しチューニングする必要がありますが、チューニング作業は非常に難しい作業です。

ルールを強く設定しすぎると正常なアクセスまでもブロックしてしまい、誤検知の現象が解消できません。誤検知が増えるとWebアプリケーションの利便性が損なわれ、サイトが閲覧できなくなるためユーザーの離脱や業務効率の低下といった悪影響を招きます。

一方、ルールを緩めすぎると、本来ブロックすべき不正なアクセスを見逃してしまうリスクが高まります。脆弱性が攻撃者に突かれ、情報漏えいやWebサイト改ざんなどの被害をもたらす恐れがあります。

そのため、WAFのルールを適切なレベルに設定するには、セキュリティに関する専門的な知識や経験が求められます。自社のリソースで実施が難しい場合、ベンダー側が設定やチューニングを行うクラウド型WAFの導入をおすすめします。

コストが高騰する可能性もある

WAFの導入には、初期費用だけでなく運用費用もかかります。特にアプライアンス型WAFの場合、専用機器の購入や設置に伴う初期費用に加え、専用機器のメンテナンスにかかる維持費用など、膨大なコストがかかる可能性があります。

コストを抑えつつWAFを導入したい場合は、専用機器の設置が不要で月額費用も安いクラウド型WAFがおすすめです。クラウド型WAFの場合、初期費用を抑えられるだけでなく、運用費用もトラフィック量によって決められる場合が多いので予測がしやすいです。

WAFを導入するならクラウド型WAF「攻撃遮断くん」

コストや運用負荷の面から考えると、WAFの導入においてはクラウド型WAFが最適な選択肢と言えるでしょう。その中でも、国内シェアNo.1※のクラウド型WAF「攻撃遮断くん」は、安価で高い防御性能を持ち、導入しやすさを兼ね備えたサービスとして注目されています。

クラウド型WAFなら攻撃遮断くん

デロイト トーマツ ミック経済研究所「外部脅威対策ソリューション市場の現状と将来展望 2023年度」

さまざまな攻撃を防御できる

攻撃遮断くん」は、Webアプリケーションを狙ったさまざまなサイバー攻撃を防御することができます。

SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった、情報漏えいやWebの改ざんなどの深刻な被害を引き起こす可能性のある攻撃を、「攻撃遮断くん」によって検知・遮断できます。

さらに「攻撃遮断くん」には、サービス停止やサーバーダウンなどを引き起こすDDoS攻撃を対策できるプランもあります

「攻撃遮断くん」を導入することで、Webアプリケーションからサイバー攻撃を守ることができます。

迅速なシグネチャ更新で新しい攻撃にも対応できる

新たな脆弱性や攻撃に素早く対応するために、「攻撃遮断くん」は国内外の最新の攻撃動向に常に注目しつつシグネチャの更新を行っています。例えば、2021年12月にApache Log4jの脆弱性が報告された際は、「攻撃遮断くん」は24時間以内にシグネチャの更新を完了したという実績があります

また、国内売上シェアNo.1だからこそ、豊富な検知履歴(ログ)を活用してシグネチャの更新を行うことができ、高精度な検知・遮断を実現しています。

24時間365日の日本語サポートがあるので安心できる

攻撃遮断くん」は国産クラウド型WAFなので、日本語による電話・メールサポートがすべてのプランに標準で付いています。海外ベンダーが提供するWAFとは異なり、言語の壁を心配する必要がありません。

たとえ誤検知が発生したとしても「攻撃遮断くん」のサポートチームが誤検知の原因となったシグネチャの特定や改修を代行するので、誤検知対応にかかる負担を大幅に軽減できます。

さらに、「攻撃遮断くん」には24時間365日の緊急サポートが付いています。緊急な状況やトラブルが発生した場合でも、すぐにサポートチームと連携して解決に向けた対応を進められます。

最短1日で導入できる

クラウド型サービスであるため、「攻撃遮断くん」は非常に導入しやすいです。専用機器の購入はもちろん不要で、既存のシステムを変更する必要もないので、WAF導入にかかる作業負荷や時間を最低限に抑えられます。

DNSの切り替えだけで導入できるタイプの場合は最短1日での導入も可能です!

月10,000円から利用できる

低価格なのも「攻撃遮断くん」の魅力です。Webセキュリティタイプは月額10,000円〜、DDoS攻撃も対策できるDDoSセキュリティタイプは月額15,000円〜です。コストのバランスを取りながら、しっかりとしたセキュリティ対策を講じることができます。

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